顔にシワができる原因と消す方法!表皮の小じわは肌の乾燥対策・真皮の深い皺は毎日の紫外線対策を


アンチエイジングで一番大事なのは、何と言ってもスキンケアです。どれだけ若作りを行ったところで肌が汚ければアウトです!!

そして、肌の美醜を分けるのは何と言ってもシワの有無やたるみの有無です。くすみのない透き通るような肌の血色や、シミのない肌なども重要ですが、なんといっても老若の決定的な印象の違いを生み出すのはシワやたるみなのです。若く見られるにはシワやたるみが無いことが絶対条件です。

そこで、本日は顔の皺について徹底的に考えてみることにしました。一口にシワといってもいろいろな種類や原因があり、それぞれ別々に考えて対策をとっていく必要があるのです。何も考えずにただ肌に良さそうだからという理由で高価なコラーゲン入り化粧品などをペタペタ塗っているだけでは何の意味もありません。

シワができる原因と対策をシワの種類ごとに考えて、自分に必要なシワのケアの方法を導き出す必要があります。


人間の皮膚の構造

シワには、比較的浅い表皮の小じわと、真皮質まで到達した深いシワの2種類があります。シワの種類を確認する前に皮膚の構造を簡単に見ていきましょう。

そもそも人の皮膚は、大まかに分けて3層構造になっており、下から皮下組織、真皮、表皮となっています。

一番底の皮下組織は主に脂肪からな成る組織で、より体表面に近い真皮や表皮を支えるベースとなる層です。外からの衝撃を吸収するクッションの機能や、体の熱を外に逃がさない保温機能などの役割があります。

その上が真皮です。真皮はコラーゲンとそれに絡むエラスチンから成ります。この層までは動脈静脈といった血管や神経などが通っており、皮膚が外部から感覚刺激を受けるのもこの層の役割となっています。また、立毛筋や汗腺などは真皮層にあり、立毛させて寒さを防いだり、発汗させて気化熱で体温を下げたりと、体温調節の役割があります。さらに皮脂腺もこの層にあり毛穴を通じて皮脂を分泌します。

表皮は皮膚の一番外側で直接外部と接している層になります。表皮の一番底部の基底層で細胞分裂により角質が造られ、これが積み重なって表皮を形成します。基底層でどんどん分裂して積み重なっていき、その分表面の角質層が削れることでアカになり皮膚が生まれ変わります(ターンオーバー)。
外部から侵入しようとするアレルゲンをブロックしたりして、皮膚の表面で余計なものを侵入させないバリアの役割を果たしています。また体内の水分が蒸発して失われるのを防ぐ役割も果たします。


表皮の水分不足でできる小ジワ

シワには、比較的浅い表皮の小じわと、真皮質まで到達した深いシワの2種類があります。

小じわは、ちりめんジワなどとも呼ばれており、皮膚の一番表面の表皮層に出来るシワで、主に表皮の水分が不足することにより発生する細かいシワです。

前述の通り、表皮は角質細胞が層になって折り重なる構造となっており、水分を保持して体の水分が蒸散するのを防ぎます。

層になって折り重なった角質細胞の間に、細胞間脂質や保湿成分と水分が満たされているとハリのある肌となりますが、加齢などでこの保湿成分や細胞間脂質が失われてくると水分がどんどん外部に抜けていってしまうためシワシワになってしわうわけです。この細胞間脂質や保湿成分は化粧水など基礎化粧品などで外部から補う必要があります。

また、皮膚の水分を守るバリアとして皮脂があります、真皮層にある皮脂腺から分泌される皮脂は毛穴を通じて皮膚の表面に分泌され、皮膚の表面に皮脂層を作り出します。いわゆる顔脂というやつで、オッサンの顔面テカテカや思春期の少年少女のニキビの原因となるあれで、あぶらとり紙とかで必死に拭うアレですね。この脂の膜には極めて重要な役割があり、油分で皮膚の表面にフタをすることで表皮層から水分が蒸散するのを防ぐのです。

細胞間脂質や保湿成分が角質細胞間の水分を保持する保水力と、皮脂がフタをして水分の蒸散を防ぐガード力が車の両輪となり、角質層から水分が飛んでしまうのを防いでいるのです。

加齢や体質などで皮脂の分泌が少ない方は、乳液や天然成分のオリーブオイルなどで肌表面の油膜を補う必要があります。化粧水の後にさらに乳液を塗るのには、化粧水で水分と保湿成分を補い、さらに乳液でそれにフタをする必要があるからなのです。

このように、表皮層に出来る小じわは肌の水分不足が原因となりますので、水分と保湿成分を外部から補うことで解決できます。女性が必死に高価な化粧水などを買い求めるのには、こういったわけがあるのですね。

当然、年をとれば男性の肌の水分も失われていきますので、男性も基礎化粧品で水分や油分、保湿成分などを補う必要があります。


真皮の弾力が失われることで出来る深いシワ

表皮の水分不足で出来てしまう小さな小じわは保湿で補うことが出来ますが、より深刻なのが表皮よりの下の真皮層にできてしまう深いシワです。

真皮の大部分は、伸縮性に乏しく強靭なコラーゲン繊維と、弾力性を持つエラスチン繊維が張り巡らされ絡み合い、その繊維の間に水分やタンパク質や多糖類(ヒアルロン酸など)から成る基質が満たされています。このコラーゲンやエラスチンから成る繊維質が真皮の、そして肌全体の張りの要となるわけです。

この繊維質は真皮にある繊維芽細胞で作り出され、古くなると分解されます。しかし、加齢と共にコラーゲンは生成されなくなり次第に肌の張りは失われていきます。真皮の繊維質がボロボロになると肌に張りがなくなり深いシワが出来てしまうわけです。

体内で生成されなくなるのでしたら、これまた基礎化粧品などで補えばいいと思うかもしれませんがそうもいきません。保湿成分などの分子と違ってコラーゲンは繊維ですので、大きさが大きすぎて皮膚に塗ったところで真皮層まで浸透することはないのです。

昔はコラーゲン配合の化粧品などがブームになっていましたが、実際は真皮のコラーゲンを復活させる効果は一切ないそうです。コラーゲンには保水力があるため表皮層の水分力保持の助けにはなりますが、根本的に真皮層の張りを修復する効果はないのです。

また、飲むコラーゲンも、蛋白質の一種であるコラーゲンは消化の過程でアミノ酸に一度分解されてしまうため、これまた真皮まで届くことはありません。塗るにしても飲むにしても栄養補給や保水などの効果はあっても、直接真皮に作用することはないのです。

外部から強制的に補給できない以上、今ある繊維質をなるべく守っていく必要があります。このコラーゲンを破壊するのがあの悪名高き紫外線です。

紫外線を浴びるとコラーゲンとエラスチンが絡んだ強固な繊維質構造が破壊されて弾力が奪われてしまいます。年をとると新たにコラーゲンを生成する力も弱まるので、紫外線によって破壊された繊維質の回復が難しくなります。したがって、対策としてはとにかく紫外線を徹底的に浴びないようにするしか無いのです。

真皮の若々しさの要であるコラーゲンなどの繊維質は外部からの補給が難しいので、あるものを守っていくしか無いのです。これが手軽に外部から補給できる表皮のシワ対策と違って難しいところです。積極的な対策ができない以上、予防的な対策を行っていくしかありません。すなわち紫外線を浴びないようにすることです。これに尽きます。


表情ジワ

シワの種類ついては前述の2種類、すなわち表皮の乾燥による小じわ、紫外線により真皮の繊維質が破壊されて弾力が失われる深いシワが全てですが、シワができる原因を考えると更に表情じわというものもあります。

例えば、まだ若くほうれい線がない10代の少年少女でも、笑うと口元に笑いジワ(表情線)が出来ますね。しかしこれは一時的なもので真顔に戻れば当然シワは消えます。

しかし、前述の通り、加齢と共に真皮のコラーゲンの生成力は弱まり、肌は弾力を失っていきます。こうなると復元力が弱まり笑った時に出来る一時的な表情線が、徐々にクセとして肌に刻み込まれていきます。

そしてクセは徐々に定着していき、やがて常時シワとして刻み込まれてしまうのです。口元のほうれい線や、眉間のシワなどは典型的な表情ジワで、若い時には真顔になれば簡単に元に戻っていましたが、加齢と共に戻らなくなりシワとして定着してしまうのです。

対策はなかなか難しく、前述の通りコラーゲンは外部から補うことが難しいため、肌の弾力自体を保つには紫外線を浴びないようにするしかありません。また、できるだけ肌の保水力を高めるために基礎化粧品などで保水成分を補う必要があります。結局のところ何とか肌のハリを保つようにするしかありません。

具体的な対策としては、表情をできるだけ作らずに真顔でいるのが一番ですが、なかなかそうもいかないのが現実です。精々、しかめっ面や難しい顔をしたりして眉間に余計なシワのクセがつかないようにするくらいでしょうか。でも、ほうれい線を気にするとはいっても、笑顔は絶やさないようにしたいですね。

表情シワではありませんが、同じ癖ジワという意味では、就寝中のスタイルにも気を使いたいところです。横向きで寝ている時に、頬の脂肪を枕に押し付けていると、ほうれい線の部分に癖ジワが付いてしまいます。人間人生の1/3位の期間は寝て過ごすわけですから、この間ずっと肌が折れた状態でクセが付いてしまっては大変です。なるべく仰向けで寝たいところです。


たるみジワ

シワとは少し異なりますが、顔のたるみも老け顔の大きな原因です。このたるみは不健康に見えるだけではなく、極度にたるみが進むと、重力に逆らえなくなり顔の表面が凸凹になり、まるで大きなシワのようになってしまいます。

実際、たるみが出るとちょっとしたシワよりも余程老けて見えるようになってしまいますので、気をつけておきたいものです。

たるみの原因としては、前述の真皮のコラーゲンの劣化による肌の弾力の低下に加えて、顔についた脂肪の増加や表情筋の衰えがあります。つまり肌のケアだけではなく、ダイエットや表情筋トレーニングなどが必要になってきます。

肌の弾力を保つことは既に挙げてきた対策を取り入れるとして、脂肪と筋力の対策はどのようにすればいいのでしょうか?

脂肪に関してはとにかく顔に脂肪をつけないことが重要です。いくら肌の弾力を保ったところで、顔面にたっぷり脂肪がついていてはその重さを支えることは出来ません。年をとってあまり顔面の脂肪が減りすぎるのも逆にシワシワになってしまうので困りますが、基本的には顔にはなるべく脂肪がついていないほうが好ましいのです。これはダイエットを頑張るしかありません。

また、体の筋肉が弱るとダルンダルンのボディになってしまうのと同様に、顔の筋肉が弱ると顔もダルダルになってしまいます。体の筋トレは取り入れやすいのと、少なくても体の筋肉は日常的に最低限は使っているため問題ありませんが、顔の筋肉は使わない人はとことん使っていないのでしっかりトレーニングを行う必要があります。しっかりフェイシャルフィットネスに取り組んで、顔の筋肉を鍛え上げましょう。